サークル基本情報

サークル名政友会
種別早稲田大学公認サークル(アカデミック)
サークル形態インカレ
設立1960年
部室所在地学生会館E623
入会金1000円
会費(半期)3000円

設立趣旨

 政友会は、石橋湛山翁の虚飾にとらわるることなき実質主義や批判精神、圧迫と孤独の中でも失わなかった自由の精神、状況に身を任せるを是としなかった自主自立の精神を受け継ぎ、石田博英翁の卓越せるバランス感覚にならい、理想と現実、理論と実践の両方を重視し学生の立場から政治というものを捉えていきたいと思う。

 我々は、政治の現実に追従しすべてを必要悪としてしまうのでもなければ、批判のための批判ばかりを行い空想の世界に逃避したり、或いはいたずらに珍奇軽薄なるものを好んだり、周囲に安易に流されたりすることを拒否するものである。我々は「現実」を直視し、それが仮にいかに絶望的なものであってもその厳しさから逃れることなく、常に新たな「理想」や「責任ある対案」を志向し、個々が主体的に自らの見地を持てるよう努力すべきである。

 我々は、上記の目的を達成する上でも、多様性を重んじ積極的活動や活発な議論を求めるものである。そのためには、会内における個人の思想、信条、行動の自由を尊重し、お互いが寛容たらねばならない。

 そして、我々は、学生たることを忘れることなく、よく学び、よく思索し、よく議論すべきである。多くの書物に接することにより人生への蓄えを為し、大局的な視点を養い、よく思索することにより物事への理解を深め、新しい発想への可能性を高め、よく議論することによって、己を知り、人を知り、相互に刺激しあい、お互いのいっそうの向上を目指すものである。

 しかし、これらのことは、決して象牙の塔に籠もり自らの世界に沈潜することを示唆するものではない。我々は、新たな理想や建設的な議論を求めるからこそ、絶えず現実に対して目を見開き、時には政治の現場に飛び込みそれに触れてみなければならない。そうすることによって、読書だけでは得られぬものを得られるだろう。

 これらのことが実現できれば、空理空論で何の意味もないユートピア主義も、何の進歩も見出すこともできない現実追従主義も排することができるであろう。そして、このことこそが「現世を忘れぬ久遠の理想」への道であると考えるものである。また、我々は、常に謙虚でありたい。

 人に対しても学問に対しても謙虚たればこそ、己を知り、お互いを認め合い、成長することができるのではなかろうか。我々は、「実るほど頭を足るる稲穂」でありたいと望むものである。

 そして、我々は、個々が将来どんな道に進むにしても、一人の有権者としての視点と自らの見地を持つべきであると考えるものである。

 以上のような理念に基づいて我々が活動することが、結果として政治と学生の距離を縮め、我々が「政治と学生の架け橋」になれれば幸いである。また同時に、このような活動の中から社会にとって有用な多くの人材が輩出されることを、信じ且つ冀わむものである。